イスラームへ改宗

イスラームの勉強をして、素直にいいなと思えたので、改宗することにしました。でも、それで家族とかなりもめて、最終的には勘当という結果に。

まずは、元夫に改宗したいと話したら、彼は「信じる者は騙されるんだよ!」と。でも、最後は「僕には理解できないけど、やりたいようにすればいい。」と言うことで離婚が決定。

両親と妹たちとはかなりもめました。両親はこの歳で娘に裏切られるとは思ってもみなかったと。妹たちは長女として無責任ではないか。また、親戚に何と説明すればよいのか。イスラームなんて訳のわからん宗教にはまって、テロリストの手先になるのかくらいの勢い。これはイスラームを知らないから完全なる誤解なんですけど、日本でメディアからの情報だけではこのように誤解している人は多いのではないかな。最終的には、家を出た。その後、裁判所から財産放棄の書類が届きました。

私が家を出た一年後に父が亡くなりました。私が病院に着いたときにはすでに亡くなっていました。その時母に「お父様はあなたを許してはいなかったし、私たちもあなたに葬儀に参列して欲しくない。最後にお父様を見られたのだから、それでいいでしょ」と言われました。家族の気持ちもわかるので従うことにしました。その後、母とは2回ほど財産放棄の手続きのために署名が欲しいとの事で会いましたけど。

友だちはビックリしていたけど「マイちゃんが決めて、それでいいならいいよ」と言う感じで今まで通り接してくれたし、家を出る時なども支えてくれた。本当に感謝しています。友だちは冗談っぽく「お酒止められるの?お嬢様が一人で暮らせるの?」とか言ってました。そうなんですよね。大酒のみだったから。日本酒が好きで一升瓶が空く女と言われていたし、ドイツワインも好きで家にホームワインセラーを置いていたほど。周りの飲み仲間のおじさんたちからは「ザルではなくて、ワクだけ」と言われていたし。しかも、ほとんど酔わない。それが不思議なことに改宗したらピタッと止められたんですよね。多分、一生分飲んだんだと思う(笑)

家を出、離婚した2004年12月。翌年2005年1月にイスラミックセンターで改宗しました。改宗は簡単で、アラビア語で「ラーイラーハ イッラッラー、ムハンマド ラッスールッラー」と2回 証人のイスラーム教徒二人の前で言えば良いのです。そして、改宗したことを証明する書類に署名してもらえば終わりです。

私が改宗した頃、世界のイスラーム教徒の数は10億と言われていました。あれから11年、今は16億だそうでその数の増える勢いはすごいと思う。キリスト教徒が20億と言われていて、この数はあまり増えていないような気がする。あと数年したら、きっとイスラーム教徒の数がキリスト教徒を上回るんだろうな。