ヒジャーブに関して

最初にイスラミックセンターでイスラームの勉強をしたのですが、その講座が終わってしまったので、大塚のモスクで月に2回 土曜の午後に女性向けの勉強会を開いていると知り、そちらで勉強をすることにしました。

大塚のモスクは、インドネシア人やパキスタン人が多かったです。勉強会の講師もインドネシア人などのボーンムスリマが教えてくれていました。勉強会に来ているのは、日本人。多かったのは日本に来ていたご主人と出会って結婚するために改宗した人たち。

結婚前はあまりイスラームのことを熱心に話したりはしていなかったけど、結婚するためには改宗しなくてはいけないと言われ、よくわからないけど改宗した人が多分多いと思う。ただ、結婚して子どもが生まれると、それまで礼拝とかを熱心にしていなかったご主人たちが「奥さんがイスラームを知らないと子どもがムスリムにならない。それは大変!」と思うらしく、「モスクに行って勉強して来い!」となるわけです。

モスクの勉強会で中心になっている日本人ムスリマたちは、熱心にイスラームを勉強してよく知っている。それは素晴らしい。ただ、日本人って生真面目だから「これがイスラーム」ってなると柔軟な対応が出来ない人もいるのも事実。ヒジャーブ(エジプトではヘガーブ)を被らないとダメ!みたいな。確かにクルアーンでヒジャーブを被った方が良いと書いてあるけど、日本で常にヒジャーブを被るのって難しいと思うんです。例えば、仕事の面接でヒジャーブを被っている人とそうでない日本人とどちらを企業は雇いますか?私は普段仕事のときは被りません。それは、色々な人がいるので、日本人がヒジャーブを被っていることに違和感を覚える人もいると思うし、その事で変に警戒されたり、会社に迷惑を掛けたりしないようにするためです。外国人がヒジャーブを被っているのは、そういうものだと思えるから気にしないけど、日本人が被ってると何故?と思う人がいるのも事実だから。それは同僚でも同じ。でも、モスクで指導的立場の日本人ムスリマからは義務だから被らないとダメ!みたいに言われてしまうことがある。会社によっては許可してくれるかも知れないけど、難色を示す所も多いと思うな。ただ、彼女たちに言わせると「ヒジャーブを被ることを許可してくれる会社で働く方が良い」となるわけです。確かにそうなんだけど、現実は難しいと思うわけですよ。

でも、職場ではムスリムであることは公言しているから、豚肉は食べない、アルコールは飲まない、ラマダーンは断食する。今まで働いた職場は皆良い方だったので、職場の飲み会等でも、豚肉はメニューから除いてくれたり、私だけ別メニューだったり、ソフトドリンクを用意してくれたりしてくれました。ラマダーン中は夜の礼拝のためにトイレでヒジャーブを巻いていると「どうやって巻くの?綺麗だね」と好意的に接してもらっていました。

それとヒジャーブを巻いていると とにかく目立つ。目立ちたくないのに目立つ。全然知らないイスラーム教徒の男性が寄ってきて声を掛ける。イスラーム教徒の少ない日本でムスリマを見かけたから嬉しくて声を掛けるんだと思うけど、「どこから来たの?ムスリマ?」となり、日本人で未婚とわかると途端に「結婚しよう」みたいな。「は?今会ったばかりですけど、どなたですか?配偶者ビザが欲しいだけでしょ!」みたいになることが多々あって、自分がもてるのかと錯覚しそうになるわ(笑)