マハシー

11月の終わりに着任した経理担当のマダムが、「マハシー」とチキンを作ってきてくれたのが先週の月曜日。今更なんですけど、「マハシー」の話。

「マハシー」とは「詰められたもの」と言う意味で、フレンチの「ファルシー」と同じだと思います。詰め物料理です。エジプトでは「マハシー」だけど、トルコやイラク、シリアだと「ドルマ」かな。一般的にエジプトでマハシーはお米やひき肉をキャベツなどの野菜に巻いたものです。何に詰めるかで名前が変わる。キャベツなら「マハシー・コロンバ」、ナスだと「マハシー・バーディンガーン」、ピーマンは「マハシー・フィルフィル」、ぶどうの葉が「マハシー・アイナブ」等々。中東ではお客さんが来るときなどに作るポピュラーなご馳走です。

キャベツに巻くときに注意するのが、いわゆるロールキャベツみたいな大きさではなく、指くらいの大きさや太さに巻くのが上品できれいなので、結構小さくします。

作り方は、玉ねぎ、お米、ひき肉(肉はなくても大丈夫)を炒めて、パセリも加えて炒め、塩・こしょう少々で調味します。(フレッシュなディルがあったら、それも加えると美味しくなる)。キャベツの葉にそれをのせて巻く。鶏がらスープの中にトマトペーストを加え、塩、クミン・コリアンダーナツメグ・こしょうを加える。鍋にアルミホイルか使わなかったキャベツの葉を敷き、その上に巻いたキャベツを並べる。(米が膨らむので、あまりきっちり並べない方がいいと思います) キャベツが隠れるくらいにスープを注いで煮込みます。火加減は沸騰するまでは強火、その後は弱火でほとんどスープがなくなるまで煮込みます。

美味しいんだけど、巻くのが大変で、手間がかかる。鍋いっぱいに作るから結構な量なのよね。小さい鍋にすればいいんだけどさ。でも、作るとなると最低でも4~5人分になるのよね。

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